【豆知識】生命保険「がん」治療編⑧
【豆知識】生命保険「がん」治療編⑧
2)直腸がんの手術
直腸は骨盤内の深く狭いところにあり、周りには前立腺・膀胱・子宮・卵巣があり、出口は肛門につながっています。直腸がんの部位や進行の状況により、直腸局所切除術・前方切除術・直腸切断術・括約筋間直腸切除術の中から適切な方法を選びます。
がんがある場所によって、肛門を残す場合と人工肛門(ストーマ)を作る場合があります。また、直腸の周囲には排尿機能や性機能を調節する自律神経があります。そのため、がんが自律神経の近くに及んでいなければ、手術後に機能障害が最小限ですむよう、自律神経を残す手術を行います(自律神経温存術)。
(1)直腸局所切除術
早期のがんなどで、がんとその近くの部分だけを切除すればよい場合には、がんが肛門のすぐ近くにあれば、がんを直接または内視鏡で見ながら切除する経肛門的切除を行います。それ以外に、うつぶせの状態でお尻側からメスを入れ、仙骨(骨盤の後ろ側の骨)の横からがんを切除する経仙骨的切除や経括約筋的切除と呼ばれる方法があります。
(2)前方切除術
おなか側から切開し、がんがある腸管を切除して、縫い合わせる方法です。腸管の切り口を上部直腸(腹膜反転部より上)で縫い合わせるのが高位前方切除術で、下部直腸(腹膜反転部より下)で縫い合わせるのが低位前方切除術です。低位前方切除術では、一時的な人工肛門(ストーマ)を作る場合があります。
次回に続きます。
詳細については、「国立がん研究センターがん情報サービス」「大腸がん(結腸がん・直腸がん)治療」のホームページにてご確認ください。表や図解が御座います。
大腸がん(結腸がん・直腸がん) 治療:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)
「国立がん研究センターがん情報サービス」のホームページより出典
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