【豆知識】生命保険「がん」(大腸がん)療養編③
【豆知識】生命保険「がん」(大腸がん)療養編③
2)手術(外科治療)後の日常生活
手術後は、ウオーキングやストレッチなどの軽い運動から始めて、1〜3カ月程度で手術前の日常生活が送れるように、こまめに体を動かすようにしましょう。ただし腹筋を使う激しい運動は数カ月間控えましょう。自分の体力に合わせて徐々に行動範囲を広げていくことが大切です。
(1)外出に関して
大腸の手術のあとは、「下痢便が続く」「1日に何度も便意を感じる」といったことがしばしばあります。外出時にはトイレの場所をあらかじめ確認しておくようにすると、便意を感じたときにあわてずにすみます。下着の中に小さなおむつパッドを敷いておいたり、替えの下着を用意しておいたりすると安心です。
(2)人工肛門(ストーマ)のある人の外出
公共機関やショッピングセンターの施設構内などには多機能トイレがあり、オストメイト(ストーマを持っている人のこと)対応のトイレも設置が進んでおり、オストメイトが使いやすいようにシャワーや汚物入れ、着替え台などが備わっています。オストメイト対応のトイレ、多機能トイレには、図12のようなマークがあります。事前に、外出先の近辺でオストメイト対応トイレのある施設を探しておくとよいでしょう。ウェブサイト「オストメイトJP」で、全国のオストメイト対応トイレの検索ができます。
図12 オストメイト用設備/オストメイトマーク
永久的な人工肛門(ストーマ)を作った人は、身体障害者の認定が受けられます。認定されると身体障害者手帳が交付され、ストーマ装具費用の助成や公共交通機関の割引、税金の減免などの諸助成を受けることができます。また、障害年金(障害基礎年金、障害厚生年金)を受給できる場合があります。詳しくは、お住まいの市区町村の障害福祉係の窓口で、手続きの方法や申請できる条件などをご確認ください。
(3)手術後の食事について
原則として、退院後に食事の制限はありませんが、ゆっくりよく噛んで、そして食べ過ぎないように腹7〜8分目を心がけましょう。食物繊維の多い食物(例:わかめ・のりなどの海藻類、ゴボウ・タケノコなどの煮くずれしない野菜)や消化しにくいもの(揚げ物や中華料理など油の多い食事)は、術後しばらくは避けましょう。
なお、大腸切除による栄養吸収の低下はほとんどなく、術後半年もすれば体重は元に戻ることが大半です。
詳細については、「国立がん研究センターがん情報サービス」「大腸がん(結腸がん・直腸がん)治療」のホームページにてご確認ください。表や図解が御座います。
大腸がん(結腸がん・直腸がん) 治療:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)
「国立がん研究センターがん情報サービス」のホームページより出典
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