【豆知識】「公的年金財政状況報告ー令和4年(2022)年度ー」について⑩

【豆知識】「公的年金財政状況報告ー令和4年(2022)年度ー」について⑩

12. 老齢・退年相当の平均年金月額(推計)

共済組合等の共済年金には職域加算部分が含まれていることから、これを除いた厚生年金相当部分の年金額を推計している。 厚生年金計での平均年金月額は14.9万円、男女別では男性16.7万円、女性11.3万円となっている。
実施機関によって年金月額に差が生じているのは、男性では、平均加入期間は旧厚生年金の方が国共済及び私学共済より長いものの、年金額の算定基礎となる標準報酬額が共済組合等の方が高いと考えられること、共済組合等における受給権者の年齢が旧厚生年金より高いことが影響。
女性では、年金額の算定基礎となる標準報酬額の差があると考えられること、共済組合等の平均加入期間が旧厚生年金よりも相当程度長いこと、国共済及び私学共済においては受給権者の年齢が旧厚生年金より高くなっていることが影響。

13.老齢相当の受給権者の年齢階級別平均年金月額 旧厚生年金の平均年金月額は、受給権者全体の平均加入期間が伸長するなかで、減少傾向にあるが、その要因として、

①報酬比例部分の給付乗率の引下げ
②定額部分の定額単価の引下げ
③定額部分の支給開始年齢の引上げ
④加給年金の対象者の減少
⑤年金改定率※
⑥特例水準の解消(年金額のマイナス改定)が考えられる。

14.老齢相当の年金月額階級別受給権者数

基礎年金を含む額で、男性は16~20万円に、女性は8~12万円にピークがある。
詳細は、下記ホームページをご覧ください。図解もあります。
出典:厚生労働省ホームページ 別添2 公的年金財政状況報告ー令和4(2022)年度ー概要
001231389.pdf (mhlw.go.jp)

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